防音工事がわかる24~防音現場④~測定してきました

防音工事現場です。
丁度ブログを書き上げた時にオーナー様より、
メールにてレビューを頂きましたので一部引用させて頂きます。
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・・・測定結果の数値の上でも、防音効果のレベルが高い状態になっているようで、自宅周辺に及ぼす騒音被害を心配することなく、音楽や映像を楽しめることができるようになり、スタッフの皆様に、お礼申し上げる次第です。私自身がイメ-ジしていたとおりのホ-ムシアタ-に仕上げて頂き喜んでいます。毎晩、内外のミュ-ジシャンのコンサ-トDVD、映画、またYou Tubeからも、特に、「 H D 」配信の音楽サイトを楽しんでいます。半分以上の時間 ” BEATLES ” を観ています。今後もオ-ディオなどに関するアドバイスを頂く機会があるかもしれませんが、その折は、よろしくご教示ください。ホ-ムペ-ジへの掲載は、いささか恥ずかしいものがありましたが(皆さんたいそう立派なHTを作られているので・・・・)客観的に自分の部屋を観れて良かったです。田中様はじめ、スタッフの皆様、また大建工業の関係者の皆様には、これからも、力を発揮され素晴らしいホ-ムシアタ-創造のためにご活躍ください・・・
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とても励みになる御言葉頂戴しました。
本当にありがとうございました。
さて、
PC064162.jpg先日、性能測定を行ってきました。今回は大建工業のスタンダード防音を基準にして500ヘルツ帯で40db+αの遮音性能の防音施工を行いました。αと言うのは材料や施工方法を工夫する事でそれ以上の効果を狙います。音の特性を踏まえて施工を行う事で性能を上げる事ができます。防音性能の測定の方法は簡単に言うと部屋の中で音を出して部屋内と外で測定をします。そのギャップが遮音性能と言う事になります。測定は6か所で行いました。結果40db+α以上の遮音性能を出す事ができ、場所によっては45db以上の所もありました。今回は御新築のお家にリフォームと言う形で防音工事を致しましたが、非常に優秀な性能が出た要因としては既存のお家の構造が非常にしっかりしていたと言う事が上げられます。


図1.jpg防音ドアは大建工業のA00タイプを使用。ドア部(B)遮音性能が39dbと他の箇所と比べ低く感じますが、大建工業の参考値で約37db位なので充分性能が出ていますね。屋内への音漏れを配慮するなら、一つ上位のランクの防音ドアを使用したり、前室を造って二重ドアにするとより効果的です。二重サッシの部分は46dbとなっています。この部分の性能は外側の既存サッシの性能、内外のサッシの空間幅、サッシ自体の大きさによって性能が変わります。防音工事の際はいつも旭硝子のまどまどを使用しています。まどまどについてはまた別途紹介致します。


残響音測定の結果ですが、今回のオーナー様はホームシアターよりオーディオ指向なので残響音はライブ気味(響き長め)に設定して吸音/調音を行っています。ホームシアターの場合は逆にデッド気味(響き短め)の調整をします。オーディオの場合はより自然な響きを付加する為、サラウンドの場合は細かな音や効果を長い響きによって不明瞭になる事を防ぐ為にそのような調整をします。測定結果は元々のシミュレーションの通りほぼライブラインに沿っていました。低域の125~250ヘルツ辺りだけが少し長めになっているようです。スピーカー裏のコーナーとフラッターエコーポイントに吸音パネルを設置すれば完璧になりそうです。今の状態でも十分良い環境とも言えますのでこのままで楽しんで頂き、次のグレードアップの際に施すのも良いかと思います。
防音工事は御部屋の広さ、求める遮音性能にもよりますが、そこそこの金額が掛ります。単に壁を厚くしても音は止まりません。
音を止めるには音の性質を理解している事とその場所にあった適切な材料、工法を行う事が必要です。
ホームシアター&防音工事をご検討される方はホームシアター工房まで御相談下さいませ。
ホームシアター工房 田中雅史

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