導線を確保しつつスタイリッシュで高機能な120インチシアタールームをリビングにインストール

お部屋:リビングホームシアター
場所:千葉県(2022年5月)
インストーラー:曾根 竜斗

映画や音楽がサブスクの普及によってとても手軽に楽しめるようになり、エンドユーザーにとってとてもポジティブな環境が整いました。
動画配信が開始された当時と比べて懸念されていた画質・音質も非常に高品質で安定して視聴できるようになり、質の面でも問題ないというのが現況です。
しかし、ディスク等のパッケージソフトに対し質が逆転することは未だなく、画質・音質ともにパッケージソフトの有利は揺るぎません。
今回のご紹介は、そんなパッケージソフトを多数所持し、念願のホームシアター構築のお手伝いをさせて頂いたお客様となります。

新築LDKへの導入でしたが、オーソドックスな3つのスペースが1つになった空間ではなく2部屋がL字型に繋がり扉を取り払った構造の本スペース。
その形状と生活導線の関係から、投影するスクリーン設置位置をお部屋に対して向かって右側に寄せるレイアウトに。

お部屋の形状、そしてスクリーンの位置の関係からプロジェクター設置がスクリーンの正面に設置できない状況でしたが、今回採用したJVC機材「DLA-V50」は高画質は勿論のことながら、映像の投影位置を調整できるレンズシフト機能を搭載しているのでこういった設置状況に対してとても有効です。
結果、画質を損なうことなく無理のない設置を可能にし、映画好きなオーナー様にも納得の高画質を実現できました。

そして、高い設置内容を確保した器材設置は映像機器だけに終わりません。
これまた最強のオールマイティ機材との評価も高い、ECLIPSEのTDシリーズを採用して映像と設置状況に負けない高音質も実現しています。
本シリーズは非常にフラットな再生音もポイントなのですが、それと同じくらい重要なのが設置位置・方法を問わない対応力です。
特に今回のように天吊り設置する場合、器材によっては視聴位置に最適な設置が出来ないこともあります。
本シリーズはなんでもござれの設置自由度を誇りますので、そんな懸念は毛頭なく上質な音場環境の構築が可能です。

しかも今回はフロントステージに「TD508MK3」を採用し、サブウーハーも同シリーズの「TD316SWMK2」で統一させ、完璧なまでのECLIPSE構成なので、非常に高いクオリティのサラウンド環境になりました。
勿論そのバックボーンには胆となるAVアンプ、YAMAHA製の「RX-A4A」の活躍も見逃せません。
本メーカー独自の技術「サラウンドAI」の実力を遺憾なく発揮し、どんな内容の映画にもマッチしたサラウンドを瞬時に提供してくれています。
細かな設定も必要としないスグレモノ機能なので、皆様も是非チェックしておいてくださいね。

これら機材を設置するスペースは壁掛けテレビ裏のディスクスペースを利用して、リビング側からは見えない設置をさせて頂きました。
煩わしくなりがちな配線も見えず、非常にスッキリと納めることが出来ましたが、この方法を採用する際の注意点としてリモコン操作に留意する必要があります。
勿論私共はフローティングボード内に赤外線中継器を装備しましたので、全くストレスのない操作を可能としています。

最後にアドバイスポイントとして、スクリーン使用時の遮光方法があります。
プロジェクター投影に遮光は必ず必要となり重要な内容となるのですが、状況・程度に合わせて方法は様々にございます。

今回は吐き出し窓と吹き抜け窓に電動シャッターにて対応していますので、遮光に関しては最も高い内容になります。
電動シャッターにつきましては、遮光性の高さは言うまでもなく、電動なので手早く暗室に出来るのも魅力でとてもおススメしたいのですが、サッシや状況によっては取付が難しい事もありますので、ご検討の際は事前に設計会社様や施工会社様にご相談されてみてください。

一見するとシンプルな設置に見える今回の内容でしたが、全ての内容にノウハウが詰まっているとても内容の濃い案件となりました。
オーナー様にもスターウォーズを始め沢山ご視聴されて、満足しているとの声を頂き嬉しい限りです。

昨今はルームデザインや建築技術の向上から所謂「四角」ではない居住スペースも増えてきています。
導入したいけど複雑なスペースだから難しいなんてお悩みの方、先ずは私共に遠慮なくご相談くださいね!

<主な使用機材>
プロジェクター JVC DLA-V50
スクリーン KIKUCHI SE-120HDCW
AVアンプ YAMAHA RX-A4A
フロント/センタースピーカー ECLIPSE TD508MK3
サラウンドスピーカー ECLIPSE TD307MK3
サブウーファー ECLIPSE TD316SWMK2

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